更新日:2025年12月25日
腸活を“無理なく続ける”秘訣とは?整腸薬で叶える理想の私
INDEX
前回の記事でおなかの悩みを抱える人々の声をもとにその対処法を学び、腸内環境を整えることの大切さを実感した、腸活初心者のハナさん。
そんなハナさんには、いつも健康的で美しくイキイキと輝いている、同い年のユキさんという友人がいます。ユキさんの姿に、ハナさんはいつも憧れの気持ちを抱いています。
実はユキさんも、最近腸活にハマっているそう。便秘改善だけでなく、免疫機能の改善やダイエット、肌荒れ防止などの効果も期待しているとか。
そんな腸活と健康との関わりと、日常に取り入れたい習慣について、今回も“おなかの専門家”田口 敬さんにお話を聞いてみました。
登場人物
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<主人公>
お悩み女子・ハナさん32歳・会社員。便秘気味なのをきっかけに、腸活に取り組もうと意気込んでいる。しかし、最近では便秘以外にもさまざまな悩みを抱えている様子……。
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<友人>
ユキさん32歳・会社員。子育てをしながら働くママさんで、ハナさんとは昔からの友人。健康のトレンドに敏感で、気になったものはすぐに取り入れたくなる性格。腸活にも積極的に取り組んでいる。
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<解説してくれるのは……>
ウンログ株式会社 代表取締役
田口 敬さんおなかの悩みを抱える人に寄り添い、腸活の大切さについて日々発信しているおなかの専門家。うんちの帽子がトレードマーク。
腸内環境が体全体の健康に関わっているって、知ってた?
ハナさん
ユキさんって、子育てをしながら仕事も完璧で、毎日イキイキしているよね。私と同い年なのに憧れちゃうな。
私は30歳を過ぎたあたりからなんだか不調を感じることも多くて、なかなか思うようにいかないことがあるんだよね。
ユキさん
年齢とともに体調って変わってくるよね。
実は最近、腸活にハマっているの。ハナさんからそういうふうに見えているなら、もしかしたらその効果かもしれないな。
ハナさん
私も最近腸活には興味を持ち始めたところ!
でも腸活って、便秘とかのおなかの症状が気になる人がするものだよね?
ユキさん
私も前まではそう思ってた!
最初は便秘気味なのが気になって調べていたんだけど、SNSで「腸内環境が美容や免疫機能に関わる」っていう情報を見たのをきっかけに腸活を始めたんだ。欧米では、腸が体全体の健康に影響しているという「ガットヘルス(腸の健康)」っていう考え方が広まっていたりもするみたい。
家族で楽しく暮らすためにも、まずは私が健康でいなくちゃね。
ハナさん
さすがユキさん……健康のトレンドに敏感だね!
腸内環境が美容や免疫機能にも関わっているなんて知らなかった。また田口さんに教えてもらおう!
便秘改善だけじゃない!腸内環境を整えるメリットって?
腸内環境と体全体の健康の意外な関わりとは
ハナさん
腸内環境が免疫などの体全体の健康に関わっているって、本当ですか?
田口さん
はい、本当です。
腸の主な働きは、食べたものを消化して栄養素や水分を吸収すること、そして便を作って排泄することです。さらにそれだけでなく、免疫機能を維持する働きも担っています。
そのため、腸内環境が乱れると、栄養素をうまく吸収できなかったり、便秘や下痢といった症状が出やすくなったりするほか、免疫機能の低下や体調不良を起こしやすくなるといわれています。
ハナさん
そうなんですね!意外な関わりに驚きました。
だから近年、SNSなどでも腸活と免疫などの体全体の健康を関連付けた投稿が流行っているんですね。
田口さん
実は、腸には全身の免疫細胞の約70%が集中しているといわれています。つまり腸内環境が乱れていると、外からの“敵”と戦うことが難しくなってしまうんです。だからこそ、健康維持には腸内環境を整えることが重要だと考えられます。
腸内環境は肌荒れや太りやすさにも関わっている?
腸内環境の乱れなどが原因で便秘になると、本来は便とともに排出される老廃物や有害物質が体内に長時間留まることになります。それが腸管から吸収されることで、肌荒れなどを招くことがあります。
また、ある研究では、太ったマウスの腸内細菌を普通のマウスに移植すると、そのマウスも太りやすくなることが報告されています 1) 。ヒトにおいては、痩せた人の便(糞便微生物)を太った人の腸内に移植した研究で、参加者の52%が5%以上の体重減少を達成したという報告 2) があり、腸内環境が太りやすさ・痩せやすさに関連する可能性も考えられています。
- 1) Turnbaugh PJ, Bäckhed F, et al.: Cell Host Microbe. 2008 Apr 17; 3(4): 213-223.
- 2) Appl Environ Microbiol. 2025 Jun 04;:e0012025.
ハナさん
腸内環境を整えることは、毎日の健康のためにも必要不可欠ですね。
実際に腸活をしている方は、どのようなきっかけで始められているのでしょうか。
田口さん
健康な方の場合、便秘改善を目的に腸活を始めるケースが多いと思います。そのほか、消化器系の病気をきっかけに、腸活によって健康維持をめざす方もいらっしゃいます。
便秘の解消や病気の予防・管理に加えて、体調が良くなった、肌の調子が良くなった、ダイエット効果があった、イライラしにくくなった……などの副次的効果を感じたという声も多く聞きます。
ハナさん
そんなに色々なメリットが期待できるなら、腸活はやらなきゃ損ですね……!
腸は「第二の脳」!?腸と脳には深い関わりが……
田口さん
ハナさんは、腸が脳とも深く関わっていることを知っていますか?
ハナさん
前回、そのようなエピソードを聞いたのでなんとなく知っています!
ストレスを感じると、便秘や軟便になったりすることも関係しているんですよね?
田口さん
簡単に言えばそれも当てはまります。でも、実はもっと深い関わりがあるんです。
腸は、脳に次いで神経細胞が多く集まっている器官で、脳の指令なしで独立して動いています。そのため、腸は「第二の脳」と呼ばれることもあるんですよ。
ハナさん
第二の脳!
腸って、思っている以上にすごい器官なんですね。
田口さん
さらに腸は脳と常にやりとりをしていて、その関係は「脳腸相関」と呼ばれています。
ストレスを感じると便秘になったり、緊張するとおなかが痛くなったりするのは、この仕組みが関わっています。
ハナさん
反対に、嬉しいことがあると便通が良くなる……なんていうこともあるんですか?
田口さん
緊張したときに深呼吸してリラックスすると、気持ちと一緒におなかも落ち着くことがありますよね。これと同じように、嬉しい、楽しいといったポジティブな気持ちによって精神的に安定すると、腸内環境にも良い影響があると考えられます。
ハナさん
腸内環境と体全体の健康は、想像以上に深く関わっているんですね!
腸内環境を整えるために大切なことは?
知れば知るほど奥深い、腸活の本質
ハナさん
腸活って、便秘とかの症状を治すためのものだと思っていたけど、毎日の健康や美容みたいに、幅広い効果が期待できるものだったんだね。
ところでユキさんは、どんな腸活に取り組んでいるの?
ユキさん
SNSやテレビ、雑誌とかで見て、気になったものをどんどん試すようにしているよ。
たとえば食事なら、食物繊維の多い食材や発酵食品を積極的に摂るようにしたり、SNSで見た「腸活レシピ」を作ってみたり。それから最近は毎日1駅分歩くようにしているし、毎晩お風呂上がりにはおなかのマッサージもしているの。
ハナさん
子育てと仕事を両立しているだけでもすごいのに、腸活もそんなに頑張っているの……!?
ユキさん
毎日続けるのは結構大変だけど、健康のためには努力が欠かせないものだし、少しずつでも効果が見えてくるのがやりがいになってるんだよね。
ハナさん
毎日頑張れるユキさんってすごいな。
でも私はそんなに続けられそうにないし、腸活のために時間と労力を割くのは無理かも……。腸活に近道ってないのかな?
腸活のカギを握るのは「菌の多様性」?
ハナさん
腸活が毎日の健康に不可欠であることがよくわかりました。
でも、忙しい生活のなかで腸活を続けることに不安があって……。結局、腸活ってどうやって取り組めば良いのでしょうか。
田口さん
最初は頑張れても、継続できないのではもったいないので、自分に合っていて無理なく続けられる方法を見つけるのが一番です。
腸活を成功させるカギの一つに「菌の多様性」があります。腸にはさまざまな菌が棲んでいて、菌同士が互いに助け合うことによって腸内環境が整うんです。そのため、日ごろから多様な菌を蓄えておくことが重要なんですよ。
ハナさん
菌の多様性のためにさまざまな菌を蓄えるには、どうすれば良いのでしょうか。
田口さん
基本的には、野菜や穀物を中心にした食事を心がけながら、腸内細菌のエサとなる食物繊維を多く摂取することが大切です。
腸内細菌の種類や割合は人によって異なりますが、代表的なものとしてビフィズス菌や乳酸菌、酪酸菌が挙げられます。特に酪酸菌は、大腸の主要なエネルギー源であり、大腸のバリア機能を整えてくれる菌として注目されています。
ハナさん
酪酸菌の働きって重要なんですね。
そういえば前回のお話で、酪酸菌はぬか漬けや臭豆腐など、味や臭いが独特なものに含まれるとお聞きしました。毎日摂取するのは難しい食材ですよね……。
田口さん
毎日の食事に加えて、酪酸菌を配合した整腸薬を取り入れるのも方法の一つです。整腸薬であれば、職場や旅行先などにも持っていきやすいですよね。
ハナさん
整腸薬って「薬」というイメージがあって、おなかの不調を感じたときに利用するものだと思っていました。健康のためにもメリットが期待できるんですね。
田口さん
そうですね。
食事でも整腸薬でも、まずは自分が無理なく継続できることが大切です。意気込みすぎて結局できなくなってしまうよりも、できる範囲で食事に気を付けながら整腸薬も試してみる、といったような“ゆるく続けられる腸活”でも良いと思いますよ。
ハナさん
市販の整腸薬ならドラッグストアや薬局、通販サイトなどでも購入できますし、新しく始めるにはピッタリかもしれませんね。
時間や気持ちに余裕があるときは腸活を意識した食事を取り入れつつ、サプリメントを活用する感覚で整腸薬を取り入れる方法なら、私にもできるかもしれません。
これなら、私も憧れのユキさんに近づけるかも……!
田口さん
ハナさんやユキさんのように、子育てや家事、仕事で忙しい人、すぐに生活習慣を変えるのが難しい人にもおすすめです。
【まとめ】日ごろからの“腸内環境ケア”でもっと心地良い毎日に
ユキさん
なんだか最近、以前よりもイキイキしているね!
ハナさん
実は、毎日続けやすい腸活として整腸薬をおすすめしてもらったの。
ユキさん
整腸薬ってCMではよく目にするけれど、薬のイメージがあって、意外と考えたことがなかったな。
(スマートフォンで調べながら)へぇー、市販の整腸薬なら処方箋なしで買えるし、基本的には食後にのむだけで良いんだ。忙しい私たちにピッタリだね!早速購入しちゃった!
ハナさん
えっ、もう!?
ユキさんは行動が早くてカッコいいね。私もしっかり続けよう!
※本内容は、特定の製品やサービスの効用を推奨・宣伝するものではありません
解説者プロフィール
田口 敬 さん
ウンログ株式会社 代表取締役
うんちの記録アプリ「ウンログ」を開発。2012年のリリース以降、現在のダウンロード数は115万を超える。ウンログの他にもYouTubeチャンネル「ウンTube」を運営するなど、“観便と腸活ですっきりできる人を増やす”ために、腸活の大切さについて日々発信している。